about us

サークル・ダルメシアンの歴史

サークル・ダルメシアンは、設立以来30年にわたり、代表・岡田ユキの実践と研究を中心に、
いじめ・不登校・虐待の問題に真正面から取り組んでまいりました。

第1期:いじめ・不登校支援の土台を築いた
活動の原点は、岡田ユキの息子が関西から関東の小学校へ転校した際に起きた、文化の違いが背景にある深刻ないじめ問題でした。「なぜ息子がいじめの対象になるのか?」と客観的に観察した岡田は、驚くべき実態に気づきます。それは、子どものいじめの多くが子ども同士の問題ではなく、家庭ごとに異なる「親の文化や価値観」が子どもに影響し、その違いを学校側が理解していないことが原因になっているという現実でした。その結果、いじめは深刻化し、不登校だけでなく、子どもの自死や暴力事件につながる危険性さえあったのです。
岡田は、我が子を守るために行動した母として、学校・家庭・行政をつなぎ、問題解決に取り組みました。その後、いじめの構造を分かりやすく伝える啓発活動を始め、多くの子どもや保護者、教師、行政関係者との連携が深まり、「サークル・ダルメシアン」の使命が形づくられていきました。

第2期:いじめと虐待の「つながり」を社会に示した
第2期では、いじめ問題の背景にある親子関係のゆがみや、親自身が抱える幼少期の虐待の影響に光を当て、社会に新たな視点を提示しました。当時の日本社会では、問題の核心をまっすぐに伝えることが難しい状況もあり、岡田は音楽家たちの協力を得て、音楽を通じた啓発活動を国内外へ広げました。
2000年には『みにくいあひるの子供達(初版)』(早稲田出版)を出版し、日本の虐待家庭の実態を赤裸々に明らかにしました。この出版を機に、従来の心理学では理解しきれなかった「家庭内虐待のメカニズム」が明確化され、岡田の元には、既存の支援で救われなかった人たちがカウンセリングを求めて訪れるようになりました。そこで確立されたのが、人の思考パターンの違いを見分ける「岡田式AC判別法®」です。この独自理論は日本人の思考特性に基づいたもので、多くの苦しむ当事者を救ってきました。研究が進む中で、「虐待心理研究所」の設立へと発展し、活動はさらに広がっていきました。

第3期:虐待当事者を救済するための理論を確立
第3期では、長年のデータと現場の声をもとに、岡田は「岡田式AC判別法®」を中核に据えた「武士道心理学」を構築しました。これは、虐待被害者が自立し、負の連鎖を断ち切るために特化した理論で、当事者に強い支持を得ました。当時の日本では大人の幼児化が進んでいたため、岡田は海外へ向けても発信を開始。その活動はCNNやアルジャジーラEnglishなど国際メディアにも取り上げられ、台湾をはじめ海外講演へと広がりました。また、『みにくいあひるの子供達(改訂版)』(第三書館)が日本語・英語・漫画の3種類の形で出版され、世界の読者に届くようになりました。
さらに、岡田のカウンセリングを受けて回復した虐待当事者たちが「CAP専門カウンセラー養成講座」を修了し、サークル・ダルメシアンのスタッフとして活動を支えるようになりました。彼らの存在は、岡田の理論が「机上の空論」ではなく、現実に効果を発揮する支援であることの証明となりました。
一方で、日本国内ではリベラル思想の影響もあり「可哀想だから守る」という偏った支援が、依存・被害者意識・大人の幼児化を招くという現象が急速に拡大し、うつ病・発達障害の増加、家庭不和、精神手帳の受給率上昇、若者の自立困難などの問題が深刻化し、その延長線上に「トー横キッズ」の問題も見られるようになりました。
岡田は長年にわたり、こうした誤った支援のあり方を指摘し、社会に本当に必要な支援とは何かを示し続けてきました。また、虐待経験者が「犯罪に向かう」という誤解が広がることにも一貫して反対し、人の力と可能性を信じる姿勢を貫いてきました。

第4期のご報告:代表交代と新たな歩み
サークル・ダルメシアンは第4期を迎え、大きな転換点に立っています。戦後の核家族化と日本の子育て文化の喪失が、親子の虐待問題を生み出した背景であると岡田は考えています。そこで岡田は、親になるための教育の必要性を強く訴えてきました。現代の日本では、親が子どもを育てる環境が整いにくく、家庭教育・就学前教育の土台が失われています。この状況を変えるため、岡田は新たに家庭教育システム「未来の家庭学」を立ち上げました。大人を育て直し、子どもが「親の背中を見て育つ」社会を取り戻すための取り組みです。その中心となるのが、親を育てる専門資格「子育士(こいくし)」の育成事業です。この新事業に専念するため、岡田ユキは代表職を退任いたします。
後任として、22年間にわたって事務局長として組織を支えてきた垣内裕志が新代表に就任いたしました。
垣内は長年現場で活動を共にしてきた中心メンバーであり、今後も岡田の理念を継承しながら、より実践的で効果的な支援を社会に届けてまいります。

最後に
サークル・ダルメシアンが30年にわたり活動を続けてこられたのは、岡田ユキの情熱、行動力、そして支えてくださる皆さまのお力添えのおかげです。第4期も引き続き「自立を支え、負の連鎖を断ち切る」という理念を大切に、誠実に活動を続けてまいります。
今後とも、ご理解とご協力を賜れましたら幸いです。

岡田ユキの構築した理論

CAP専門カウンセラー養成講座

①自分をもっと深く知りたい方
②自分の体験を活かして人を支えたい方
③虐待の心理や問題、解決方法を学びたい方

CAP( Child Abuse Prevention ) 専門カウンセラー養成講座とは、自分にあった事例を使い問題解決の方法が学べる講座です。

岡田式AC判別法®

岡田式AC判別法®は、岡田ユキが自身の経験と数千件のカウンセリングから導いた、人間の心の特徴を整理する手法です。
人の持つ性格や行動パターンを3つのタイプに分け、分かりやすく理解できるようにしています。
これにより、自分や周囲の人との関わり方を見直し、より健やかな関係を築くことができます。

音楽療法(PMT)

岡田ユキはプロのシンガーソングライターです。
1999年には「FAMILY」のアルバムを発売し、靖国神社での奉納公演や海外公演・講演の経験を生かし、虐待経験者の方へのカウンセリングに音楽療法を取り入れています。

Bushido Psychology

Yuki Okada provides vital support to abuse survivors through her proprietary Okada AC Identification Method®.

With a track record of resolving more than 8,000 cases, her theory is underpinned by the essence of Japanese philosophy. This approach introduces a profound, non-Western perspective to healing that is unavailable elsewhere.

Recognizing the global value of this unique Japanese wisdom, Ms. Okada is now taking this method to the world stage to prevent abuse and empower people across borders.

岡田ユキのプロフィール

★1992年~1999年

・1992年 NHKオーデション合格 
・1994年 NOCボーカルコンテスト銀賞
・1996年 A.P.F.S.テーマソングを制作
      山谷(南千住)テーマソングを制作
・1997年 パキスタン・ムスリムリーグテーマソングを制作
                元NHK脚本家(高垣葵氏作・演出)
               劇団ノルテ臨時公演「おとぼけ地蔵」にて主演
・1998年 ミュージカル「未熟なママに捧げます」総合プロデュース
    (新宿区教育委員会・社会福祉協議会後援)
      CDアルバム「脱オキバリ育児宣言!!」総合プロデュース
・1999年 ミュージカル「脱オキバリ育児宣言!!」総合プロデュース
             (新宿区教育委員会・社会福祉協議会後援)
               朝日生命「伸びゆく子どものための活動資金」協賛
               CDアルバム「FAMILY」をリリース

★2000年~2009年

・2000年 著書「みにくいあひるの子供たち」を出版、
      コミュニティFM「岡田ユキの子育て応援PMT」開始
・2001年 ガストビジョン(すかいらーくグループ)出演
・2002年 CDアルバム「光の癒し」をリリース
・2003年 靖国神社・拝殿にて「音楽法要」総合プロデュース
・2004年 CDシングル「遙かなる時を超えて」をリリース
                CDシングル「A.P.F.Sがんばろう」制作・プロデュース
                冊子「虐待死をまぬがれて」を執筆
・2005年 一字千金賞入選、
                コミュニティFM「岡田ユキの再生未来の子どもたち」開始
・2006年 みにくいあひるの子供たち(改訂復刻版)出版
                国際ソロプチミストアメリカ日本東リジョン東京-新宿から
                MDW(女性のために変化をもたらす賞)を受賞
・2007年 台湾・台北懸淡水鎮にて講演(淡水鎮主催)
                いじめ・虐待ストップ!キャンペーンを開催
     CDシングル「ぶぶ漬けいっぱい」をリリース
・2008年 いじめ・虐待防止フォーラム開始
      いじめ・虐待防止フォーラム一周年記念シンポジウム開催
            (義家弘介氏講演) 
・2009年 フォーラムの主な講師、
     田中敬子氏(夫・力道山の生き方)
     輿水健治氏(AEDと一次救命)
     徳山暉純氏(日産グローバル取締役)
    (東洋の叡智から学ぶ人間関係6回シリーズ) 
       虐待根絶マニュアル出版

★2010年〜2020年

・2010年 虐待専門カウンセラーの養成講座を開講する

・2011年 CNNに虐待専門カウンセラーの第一人者として
       取り上げられて世界に配信される
・2012年 CAP専門カウンセラー養成講座開講
・2013年 AERA with Baby 2月号で特集される
       TBS「Nスタ」の特集コーナーでオンエアー
・2014年  アルジャジーライングリッシュ・101EASTで特集が組まれる
・2015年  英国エリザベス女王陛下より激励のお手紙を頂く
     プラダーウイリー症候群、新しい可能性を発見
     健常者としての就職事例ができる
・2017年 岡田式AC判別法を認められ渡米
              (ニューヨーク・ワシントンDC)
・2018年 岡田ユキの集大成として、虐待心理研究所を設立
・2019年 バングラデッシュ、アグラサラ仏教孤児院を訪問
・2020年 「いじめ・虐待防止フォーラム」(年間4回開催)現在も継続中
     (株)人間と科学の研究所と虐待心理研究所との共同研究
      研究テーマ「ストレスの内容の解明」  
     「ニュース・おきばりやす」youtubeにて配信開始
     「岡田式AC判別法®」の商標登録認可

★2021年〜

・2021年 NII国立情報学研究所と虐待心理研究所との共同研究
     研究テーマ「早期ストレスの検出とモニタリング」
・2022年 「MCM」の開発に成功し、デジタル化の基礎研究が始まる
      「教育立国推進協議会」有識者として参画
・2023年 「Mental Cross Match (MCM)」AI化
・2024年 新宿区更生保護女性会の依頼により「トー横問題」の解決に着手
      「未来の家庭学」Youtubeライブ配信開始
・2025年 「子育士」講座開講